千太 そよ風のように
10月31日、“千太” が天国に旅立ちました。

千太は飼い主放棄によって動物指導センターに収容され、保護宅に引き取った犬です。

『当時(2012.3)、千太と共に飼い主により放棄された犬たち 動物指導センターにて』
保護してすぐに千太には心臓弁膜症という疾患があることが分かりました。
譲渡会にも参加しましたが、ご縁には繋がらず、
約2年半の間、保護宅でみんなと共に過ごしてきました。
大人しく、繊細で、品があり、いつも長い毛あしをなびかせていた千太。

お散歩が上手で、他のどんな犬たちとも仲良くすることができる全く手のかからない子でした。


千太は一見、人にべったりしない性格にも思えましたが、
頭の良い子だったので、たくさんの犬たちがいる中で、
本当は甘えたいけど我慢をして無理をしているのではないかと感じることもありました。

本当はとっても甘えん坊な千太。
持病がなければ、里親さんの元でもっともっとわがままを言えた一生だったのかもしれません。

『亡くなる3日前の晴れた日に』
千太には出来る限りのことしかしてあげられなかったかもしれませんが、
私たちは千太と過ごせてとても幸せでした。
千太には 「ありがとう」 と言いたいです。
かわいい千太のことをこれからもずっとずっと忘れません。
春に吹くあたたかなそよ風のように、
千太はきれいな毛をなびかせ、今頃のんびりとお散歩を楽しんでいるような気がします。